Housing
May, 2014
developer
この住宅は、一般的にクライアントと向き合って設計されたものではありません。実際にこの住宅を利用する人と会うこと無く設計されたものです。設計のプロセスが一見すると簡易に想像できますが、実際はその逆です。むしろクライアントが目の前で要望をたたきつけたほうが幸せなのではないかと...。クライアント不在の中では、われわれに相手するのは「市場」になります。最大公約数か、それとも一点の魅力か、あるいは相対する市場の動向に相対的に対処するか。いずれにせよその答えは返ってきません。この住宅の主なコンセプトは、そのような「市場」に対する裏返しに由来しています。その状態をあからさまに斜に構えること。外壁や、その表面、あるいは建築様式や建設コスト、全ては連続性がありません。選択肢のなかで抽出されキャンパスに配列した状態をがそのまま現れることとしました。